消費者金融システム概論


『消費者金融システム概論』とは

「消費者金融白書」によると、2004年度で消費者金融は11兆円規模の市場(GDPの約2%)になりました。 20世紀末の市場規模が3兆円規模であったことから、数年間で4倍弱もの急成長でした。 要因は、幾つかあると思います。

  • イメージ戦略
    メディアを通じて、それまであった、うしろめたさや陰湿感を払拭してきました。 数年前流れていた集団ダンスシーンのCM、動物を起用したCM、グラビアアイドルの起用等、話題になるものが少なくありませんでした。
  • 無人自動契約機の導入
    イメージ戦略で、見込み客を新規契約へと促し、そして、対面での審査を躊躇する見込み客を、無人契約きと謳って借金に対するある種の劣等感を取り除くことにも成功しました。 これは、完全にマーケティングとアイデアの勝利でしたよね。ちなみに、あれは厳密には自動ではないですよ。 画面に隠しカメラがあって担当員からモニター越しに見られていますから。知っている方も多いでしょうけどね。

他にも、資金調達での面も要因がありますが、私は最大の要因はここにはないと思っています。
もちろん、ここに挙げたのは大きな成果になっています。見込み客はたくさん連れてきたけど、実際契約してお金を借りてもらって初めて利益が出るわけですから。 きっと、もっと本質的な要因があるんじゃないかと感じていました。


こんなふうに最初に感じたのは、 私が「ある事実」を知った時です。2004年、最高裁判所が発表した前年度(2003年)の自己破産申立件数を知ったと きです。

年度 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004
申立件数 103,803 122,741 139,281 160,419 214,633 242,377 211,402

1998年の自己破産申立件数は、103,803件。 それが2003年は242,377件。 現在統計が出ている時点で、この2003年がピーク(2005年は約18万件)ですが、5年間で実に2.3倍です。

この数字は、私を驚愕させるものでした。「何でこんな多いの?」 500人に1人の割合で自己破産が申立されたようです。

確かに多重債務になるのは借り過ぎが悪いのでしょうが、本人が悪いだけでなく、他にも何かあるはずだ、と。 「消費者金融側になにかあるはずだ!」 私は、そう仮説を立てたのです。 そこで、消費者金融に代表される 貸金業界のシステムを暴くこと を決意しました。

そして、時代は変わり、グレーゾーン金利撤廃に関し、平成18年の第165回臨時国会において、「貸金業の規制等に関する法律(通称 貸金業規制法)等の一部を改正する法律案」が可決・成立し、12月20日に公布されました。 これから少しづつ施行されていき、 2009年末より実施予定となっています。今現在決まっている流れ(2007年8月末)は、骨格自体は悪くないと感じています。

でも、将来のことは将来のことです。 過去・現在の状況から推測する予想しかできません。 やはり、貸金業者の代表的形態、消費者金融(専業貸金業者)のそのシステムを、私なりに考察し 多重債務者の人が今どうなのか、 そして何をすべきなのか、 これからどうなっていくと予想されるのか。 を検討してみたいと思います

特に実際に借金をしている方にとっては、自分が何でこういうことになったのかを一つの視点で知ることができますし、 今後の借金地獄解消にも役立つはずです。 それでは、よろしかったらどうぞこの先をお読み進めてください。

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